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宗谷本線について語ってみる [その他]

前回の予告通り旅行記のストックがなくなりました。
九州旅行以外旅行はなし、2月頭に出張で京都へ行ったくらい。

とりあえず気になっていることについて記すことにしました。
ひとまず宗谷本線について書きます。


コロナ影響で鉄道も大きな影響を受けていますが
そもそもJR北海道はその前から非常に厳しい経営状況に置かれています。
その中で宗谷本線、旭川から稚内まで、日本最北の路線です。
札幌から稚内までの特急宗谷はありますが、全線が単独では維持できない路線になっています。
特に名寄から稚内は利用客が非常に少なくなっています。


昨年12月、JRが宗谷本線活性化協議会、
すなわち沿線自治体に対して利用客が極端に少ない駅
(2014年~18年の1日平均乗降客数が3人未満の駅)について
沿線自治体の負担で存続させるのか、廃止とするのかの判断を
3月までにするよう求めました。


宗谷本線、これまでも駅が廃止されています。
21世紀に入ってからも智東、下中川、上雄信内、南下沼、芦川の
5駅が廃止になっています。

今回対象になったのは実に29駅。全部で53駅ですから実に過半数です。
これを旭川から名寄と名寄から稚内で分けてみますと
旭川から名寄は21駅中7駅、名寄から稚内は33駅中22駅。
名寄から稚内は特急停車駅を除くとなんと25駅中22駅!と
対象外はわずか3駅(智恵文、初野、勇知)となっています。

結果としてこのうち13駅が廃止予定となりました。
廃止予定となったのは南比布、北比布(比布町)、東六線、北剣淵(剣淵町)、
下士別(士別市)、北星(名寄市)、南美深、紋穂内、恩根内、豊清水(美深町)、
安牛、上幌延(幌延町)、抜海(稚内市)です。

沿線自治体によって色々と事情があるので廃止について是非はいえません。
和寒町(1駅)、音威子府村(3駅)、中川町(2駅)、豊富町(2駅)は
対象駅すべてを自治体負担で存続させることを決めました。
一方で美深町は4駅すべてを廃止対象に。もっとも豊清水を除く3駅は
近くの国道40号を名士バスの路線バスが走っており、代替交通が既にあるという
事情があるのかもしれません。

対象駅が7駅と最も多かった幌延町。ここは昔から秘境駅を観光資源として
町おこしに活用している自治体ですが今回は2駅が廃止に。
それでも駅でイベントが行われる糠南や木造駅舎が残る雄信内は乗降客数0人ながら
観光資源としての価値を見いだされ存続が決まりました。

その他では比布町が3駅中2駅廃止、剣淵町が2駅中2駅廃止、
士別市が1駅中1駅となっています。
全体的に高校生の通学需要がある駅は存続が決まっています。

そして抜海駅。ここは昨年も訪れましたが(車で)
木造駅舎が残る最北の無人駅でファンも多い駅です。自分含めて。
なので大変残念ですが時代の流れとしては仕方ないかもしれません。
地元の同意を得られていないらしくひと悶着ありそうですが
今は外出できないので静かに見守りたいと思います。

以下は2010年に撮影した抜海駅です。

10北海道 105.jpg
↑正面から見た駅舎。

10北海道 110.jpg
↑ホーム側から見た駅舎。ここは交換可能駅なので
廃止後も信号場として残るのでしょうか。

10北海道 108.jpg
↑駅名標。駅周辺に人家はわずか、抜海の集落は2kmほど離れています。


【追記】とりあえず2021年度は地元負担で存続が決まったようです。

 ただそもそも路線自体の存続が危ういところですので先行きは不透明ですが・・・


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